外来化学療法室の紹介・
注意事項
外来化学療法室に
来られるまでの流れ
受診される診療科の再診受付を行います。
血液検査がある場合は、診察の前に採血をすませてください。血液検査の結果が出るまでには、約1時間ほどかかります。
診療科で、診察を受けてください。血液検査の結果や体調に応じて、点滴治療をするかどうかが決まります。前日に採血や主治医の診察が済んでいる場合でも当日の体調を確認しますので、点滴治療の前に必ず診療科にお寄りください。
化学療法を実施することが決まれば、外来化学療法室へおこしください。
外来化学療法室到着から
治療終了までの流れ
受付票と問診票(お渡ししている方のみ)を受付でお渡しください
チェア(ベッド)の準備ができしだい、ご案内します 受付票に予約時間の記載はありますが、診療科での診察が終わってからの治療となりますので、来室された患者さまより順番でお呼びしています。 治療室の状況によっては、順番が前後することもありますのでご了承ください。 ベッド形式のご希望がある際はスタッフにお伝えください。ベッド形式は、介助の必要な方などが優先となるため、ご希望にそえない場合もあります。
ご本人様確認のためにお名前・生年月日を
聞かせていただいてます
ご本人様確認と点滴の認証に診察券を使用しますので、診察券は患者さま自身が持参して中へお入りください。
点滴を行います 点滴は器械を使用して投与します。 点滴をしている間は安全面から室外に出ることはできません。 点滴中であってもトイレへの移動は可能です。器械の操作が必要ですので、移動の際は必ずナースコールをおして看護師にお伝えください。 薬の種類により点滴の前後や点滴中に血圧測定、心電図モニター装着などを行います。
予定の薬が終わり体調や止血の確認をし、治療は終了となります
会計を済ませて、帰宅となります。 会計のための受付票のお渡しは、原則、無事に点滴治療が終了したことを確認してからになります。
外来化学療法室の設備・
備品について
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治療用ベッド・チェアの周辺
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ベッドやチェアはリモコンによる角度の調節が可能です。必要に応じてリモコンの操作方法を説明したり、看護師が調節します。
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各ベッド・チェアにテレビを設置しています。ベッドと一部のチェアはイヤホンが必要ですので、視聴される際はイヤホンをご持参ください(Bluetoothは対応していません)。待合入口でもイヤホンは購入できます。
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各ベッド・チェアごとにナースコールがあります。
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トイレ・洗面台
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室内に男性用、女性用、オストメイト・車いす対応用のトイレを3ヶ所設置しています。
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それぞれにナースコールがあります。
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自動販売機について
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治療室の出入り口に自動販売機(紙コップ式)を設置しています。
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お薬を飲むための「水」を無料で提供させていただいています。ご自由にご利用ください。(※他の飲み物は、有料です。)
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パンフレットコーナー
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必要なパンフレットは自由にお持ち帰りください。
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治療を受ける薬のパンフレットもありますので、必要な方は看護師まで声をかけてください。
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小児コーナー
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小児コーナーを備えております。
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安心して治療を受けられるよう、絵本を配置しています。
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治療室スタッフの役割について
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治療室には医師・薬剤師・看護師がいます。栄養士とも連携しています。治療や副作用に関することはもちろん、その他どんなことでも結構ですのでご相談ください。
患者さま・ご家族さまへのお願い
採血・診療科による診察後の点滴となるため、原則として来られた順番に入室いただきます(治療内容などにより順番が前後する場合があります)。特に、お昼前後は待ち時間が発生する場合があり、待合は大変混みあいます。付き添いの不要な患者さんのご家族さまは、できましたら待合の外、あるいは院内の他の場所での待機にご協力ください。
患者さまへのお願い
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点滴当日に採血を受ける場合
採血の後に化学療法治療の点滴を受けることを、採血担当者にお伝えください。
特別な場合をのぞき、採血と反対側の腕で点滴を行います。
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点滴当日に、造影CTや
造影MRの検査を受ける場合先に使用した針を次に使うことができますので、可能な限り、そのまま針を残すようにします。
造影CTや造影MR検査の予定はあらかじめ化学療法室のスタッフが把握しています。ご安心ください。
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食事について
点滴中にお食事していただくことは可能です。ただし点滴中に売店等には行けないので、あらかじめご準備ください。
匂いの強いものはご遠慮ください。
電子レンジ、冷蔵庫、給湯器は設置していませんのでご注意ください。
点滴治療を受けるにあたっての注意点
運転について
パクリタキセル ジェブダナ トーリセル エトポシド ハラヴェン
これらのお薬には、アルコールが含まれています。そのため点滴を行うことで、体内にアルコール成分が入ることになります。酒気帯び・飲酒運転と同様の状態になる可能性があります。患者さん自身による車の運転(自動車・バイク・自転車など)は絶対にしないでください。
アドセトリス アービタックス サイラムザ サークリサ ダラキューロ トーリセル パクリタキセル バベンチオ ベクティビックス ポテリジオ ポライビー リツキサン レミケード
これらのお薬を投与する前に、アレルギーを予防するお薬を使用します。アレルギーを予防するお薬には、眠気が起こる作用がありますので、点滴終了後の車の運転はできるだけ避けましょう。お車で帰られる場合は、眠気やふらつき等の症状がないか、確認してから帰ってください。
ベルケイド
このお薬の投与期間中は、疲労・めまい・起立性低血圧・目のかすみ等の症状が起こることがあるので、自動車の運転等、機械の操作は避けましょう。
点滴治療中の注意
点滴をしている方の腕は激しく動かしたり、点滴の管を引っかけたりしないようご注意ください。 | |
点滴中に気分が悪い(ドキドキする、汗が流れる、体が痒い、息苦しい)、喉の違和感・イガイガ感、鼻づまり・鼻水、発疹、咳、吐き気、ほてり、寒気、熱感など現れた場合は我慢せず看護師にお知らせください。 | |
お薬の中には、漏れると皮膚に障害が起こるものもあり、処置が必要になる場合もあります。点滴中に違和感や痛みがあるときは、我慢せず看護師にお知らせください。 | |
帰宅後や数日後でも注射部位の腫れや痛みが現れることもありますので、我慢せず病院に連絡してください。 |
以下の症状がみられる場合は、
診療予定日以外でも病院に連絡してください。
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38℃以上の発熱が続く
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激しい吐き気・嘔吐があり、
24時間何も食べられない -
1日5回以上の下痢が続き、
水分も全くとれない -
出血が止まらない
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口内炎の痛みで
食事が食べられない -
点滴をした部位の
激しい痛み・腫れ -
自分では判断できない症状や、自宅で様子を
みるか受診をするか迷った時
歯科口腔ケアについて
口腔ケアのポイント
日頃からかかりつけ歯科医で定期的なメンテナンスを行い、毎日のセルフケアに努めましょう。 がん治療前にむし歯や歯周病の治療は済ませましょう。 がん治療中は常に口腔内の保湿に努めましょう。
歯科医師からのメッセージ
ADL(日常生活の活動)の支援に、
QOL(生活の質)の維持向上に口腔ケアを!
口腔内の痛みなど病態の悪化を防止し、食事が摂取しやすくなります。
(口内炎、潰瘍など)
口腔内の不快感がなくなれば、食欲を増すことが期待できます。
口腔内の細菌繁殖を少なくして、
手術後の誤嚥性肺炎などの予防に役立ちます。
口腔内の食べ物のかすや歯垢を取り、むし歯・歯周病を予防します。
唾液の分泌を促進して、自浄作用を促進します。
がん治療時の口腔ケア
がん治療時には、お口にトラブルが現れることがあるため、お口の環境を整え万全の状態で治療にのぞめるよう、歯科医院を受診しましょう!
栄養管理について
当院では、がんの栄養療法の実践に特化した高度な知識と技術を修得したエキスパートである「がん病態栄養専門管理栄養士」が勤務しています。栄養に関わる些細なことでも相談をお受けしております。
お問い合わせ先
奈良県立医科大学附属病院
〒634-8522 奈良県橿原市四条町840番地
TEL. 0744-22-3051
平日の昼間8:30~17:15 | 1.受診されている診療科の外来 2.外来化学療法室・・・内線 1101 |
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平日の夜間17:15~8:30 | 受診されている診療科の当直医 |
土・日・祝日の終日 | 受診されている診療科の当直医 |