小児がん連携病院
国は「がん対策推進基本計画」で小児がんを重点的に取り組むべき課題の一つに位置づけ、小児がん患者と家族が安心して医療や支援を受けることができる環境を整備するため、2013年2月に全国15の「小児がん拠点病院」を指定しました。
近畿ブロックの小児がん拠点病院
- 京都府立医科大学附属病院
- 大阪市立総合医療センター
- 京都大学医学部附属病院
- 兵庫県立こども病院
小児がん連携病院
地域の質の高い小児がん医療及び支援を提供し、一 定程度の医療資源の集約化を図るため、国に定められた指針に基づき、全国の小児がん拠点病院により2019年に「小児がん連携病院」が指定されました。「小児がん連携病院」は、地域の実情を踏まえ、各地域ブロック協議会で定められた要件を満たしています。 また「地域の小児がん診療を行う連携病院(類型1-A、1-B)(標準的な小児がん治療を行う病院)」、「特定のがん種等についての診療を行う連携病院(類型2)(肉腫に特化した病院や陽子線治療など特殊な治療を行うことに特化した病院)」、「小児がん患者等の長期の診療体制の強化のための連携病院(類型3)(小児がん治療終了後のフォローアップに特化した病院)」の3つの類型があります。
奈良県の小児がん連携病院
- 奈良県立医科大学附属病院 類型1-A
- 天理よろづ相談所病院 類型3
拠点病院との連携
奈良県立医科大学附属病院は小児がん連携病院として近畿ブロック小児がん医療提供体制協議に参画しています。また、小児がん拠点病院である大阪市立総合医療センターを中心に、阪奈和小児がん連携施設連絡会等に参画して、症例検討会(年3回)、緩和ケア体制や院内の療養環境の整備に関して意見交換(年3回)を行っております。
施設認定
当院は日本小児血液・がん専門医関連研修施設の認定を受けています。また、日本造血・免疫細胞療法学会により同種造血細胞移植の移植施設認定(カテゴリー2)を受けております。
院内学級について
奈良県立医科大学附属病院内学級は、「長期療養中の児童・生徒に学習の機会を設け、学力の補充と情緒の安定を図る」ことを目的として、開設されました。
小学部は、橿原市立今井小学校の教員が担当し、通っていた学校の教科書や教材を使い、国語や算数を中心に学習を進めています。
中学部は、橿原市立大成中学校の教員が担当し、1年生から3年生までが勉強しています。
治療のために病室から出られない患児の場合は、教員が病室を訪問し授業を行っており、個人に合わせた学習ができるように配慮しています。また、退院が近づくと担当教員・担当医師・受け持ち看護師が参加し、原籍校の先生方とカンファレンスを行い退院後の学校生活に関して意見交換を行います(対面が難しい場合はウェブでのカンファレンスも行っています)。
詳細は、看護師を通じて院内学級の担当教員にご相談ください。
他、療養施設紹介
小児センター
小児センターは2016年9月にE病棟7階に移転し全体で38床で運営しています(個室が26床でISOクラス6の無菌個室が4床)。小児医療の中核機関として、子どもに対する最適な高度専門医療の提供や、そのご家族等への様々なケアを心がけております。しかしながら、小児医療を取り巻く環境は多様化、複雑化しており、当院の小児科だけでは十分な対応が困難な場合もあります。これらの課題に対して、小児外科、整形外科、心臓血管外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、形成外科、口腔外科、リハビリテーション科、医療技術センターなどの院内各診療科、各部門との協力体制の構築を行っております。複数の診療科に跨る小児疾患に対して、緊密な連携を行い、病気をもつ子どもだけでなく、その家族を支援し、信頼される医療体制を構築していきます。
フリーWi-Fi
利用場所 | 外来待合及び病棟 |
利用時間 | 午前6時~午後10時 |
SSID | Naraidai-Free-WiFi |
パスワード | なし |