がんゲノム医療拠点病院について
奈良県立医科大学附属病院の
がんゲノム医療の体制
奈良県立医科大学附属病院は2023年4月より、がんゲノム医療拠点病院に指定されています。がんゲノム医療拠点病院は全国で約30施設が指定されており、独自にエキスパートパネルを開催することができます。
県内の体制
奈良県でがんゲノム医療を受けられる医療機関は奈良県立医科大学附属病院の他にがんゲノム医療連携病院である奈良県総合医療センター、天理よろづ相談所病院、近畿大学奈良病院、市立奈良病院の4病院があります。それぞれエキスパートパネルにおいて連携する中核拠点・拠点病院は以下のとおりです。
エキスパートパネルにおいて連携する中核拠点病院・拠点病院
- 奈良県立医科大学附属病院奈良県立医科大学附属病院
- 奈良県総合医療センター奈良県立医科大学附属病院
- 天理よろづ相談所病院京都大学医学部附属病院
- 近畿大学奈良病院近畿大学病院
- 市立奈良病院奈良県立医科大学附属病院
がんゲノム医療
中核拠点病院との連携
奈良県立医科大学附属病院は、がんゲノム医療中核拠点病院である大阪大学医学部附属病院と連携し、地域におけるがんゲノム提供体制を充実させるための各種調整、人材育成等に取り組んでいます。
がんゲノム医療
コーディネーターの配置
がんゲノム医療を行う病院には、「がんゲノム医療コーディネーター」を配置することを求められています。このコーディネーターは、がんゲノム医療に必要な医療従事者として、かんゲノム医療に関する遺伝子関連検査、患者さん・その家族への伝え方、意思決定支援等について、必要な知識・技術を有しています。検査前では、遺伝子パネル検査に関する説明や二次的所見が発見される可能性について説明します。検査後には、二次的所見が発見された患者さんを対象に遺伝カウンセリング等を行う部門へ紹介・調整、また治療につながる遺伝子異常が発見された患者さんを対象に、治験等の紹介・調整を行います。当院は院内に18名のがんゲノム医療コーディネーターを配置しています。
広報事業
2019年に保険適応になったがんゲノム医療ですが、がんゲノム医療についての調査では半数以上が「がんゲノム医療について聞いたことがない」と回答しており、がんゲノム医療に関する認知はまだまだ低いのが現状です。そのため、奈良県立医科大学病院でも県民を対象とした情報発信を行っています。